2006年上半期、EU理事会議長を務めるオーストリアのSchüsse 首相は、確かに奇妙に聞こえ、場合によっては危険と受け止められることもあろうが、憲法条約は50年の欧州統合の歴史において、最も効を奏した試みであると思うと述べた。これは、5月9日、ブリュッセルで開かれたEU加盟国議員コンファレンスで行った演説の中で発せられた発言であるが、現EU理事会議長は、他により優れたモデルはないとして憲法条約を賞賛するとともに、2ヶ国の国民投票で批准が否決されたことではなく、すでに15ヶ国でポジティブな決定が下されていること(参照)に注目すべきであると述べている(参照)。
2005年6月の欧州理事会では、翌年の半ばに、欧州憲法条約の「将来」について協議することが決定された(参照)。具体的には、2006年6月、加盟国首脳は話し合うものとされ、同年上半期の議長国オーストリアのイニシアチブに期待が寄せられている。この点について、Schüssel
首相は、6月の欧州理事会では今後の計画の青写真が決定されるに過ぎず、具体的な問題は、2007年末までに決定し、2008年に最終決定を下すべきであろうと述べている(参照)。
|