Balkenende 首相が属するキリスト教民主同盟 (CDA) も、投票率が30%を超え、反対票が60%を超えるならば、本来は拘束力のない投票結果を受け入れることをすでに明らかにしている。また、最大野党の労働党も、同様の見解を取っているので(参照)、6月1日の投票結果に従い、オランダは憲法条約の批准を見送るものと解される。なお、先にフランスが批准を否決しているため、オランダ政府の精神的負担は緩和されよう。
約200年ぶり実施されたオランダの国民投票(参照)は、3日前に実施されたフランス国民投票の影響を指摘する声もあるが、事前に実施されたアンケートでは、オランダ国民の方が、より懐疑的な態度を見せていた(参照)。なお、フランスとは異なり、オランダでは、政権の再編成はないと見られている。
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