2006年月5月31日、オランダの Balkenende 首相(写真右)は、欧州憲法条約の批准に関し、国内で再び国民投票を実施することはないと述べた(参照)。国民投票を再度実施する計画がないことについては、すでに Bot 外相 によって示されている。なお、同じく、2005年の国民投票で憲法条約の批准を否決したフランスでも、国民投票が再び行われることはないと見られる(参照)。
また、1年前の国民投票の結果 について、Balkenende 首相は、EU統合を否定するのではなく、むしろ、これを支持する民意の表れであると評した。近時の世論調査によると、環境保護、安全保障、庇護政策、エネルギー政策などに関し、オランダ国民はより緊密な統合を支持しているのに対し、さらなるEU拡大については、消極的であるとされる。2005年6月1の国民投票で批准反対票が63%を超えた主たる理由も、ますます巨大化するEUに対し、国民は警戒感を抱いているためと解されている(参照)。
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オランダの
Balkenende 首相
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