新旧加盟国間の軋轢について
豊かな加盟国(従来の加盟国)と、まだ貧しいものの、急速な成長を遂げている新加盟国との間には、経済的軋轢が生じている(参照)。これは、例えば、競争力の大きな違いに起因しているが、非常に野心的な新加盟国は、成功を収めつつあり、いずれは、従来の加盟国を「害する」ようになるであろう。つまり、新加盟国は、従来の加盟国の安全や豊かさを脅かすようになるであろう。しかし、それゆえに従来の加盟国は激怒してはならない。むしろ、新加盟国のダイナミックさ、ハングリー精神、また、発展の可能性を起爆剤として、自らの制度改革を推し進めるべきである。これまで、EUは、新加盟国に大規模な改革を要請してきたが、従来の加盟国の中には、「我々は金持ちである。なぜ、我々が変わらなければならないのか」というような考えがある。このような見解は、もはや支持されない。
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Vike-Freiberga 大統領
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