2005年9月20日、欧州委員会の Barroso 委員長 は、近い将来、欧州憲法条約 が発効することはないと述べた。また、EUの最大の課題である、経済成長と雇用の創出 には、現行法で十分に対処しうると語った(参照)。
当初、欧州憲法条約は、2006年11月の発効を目標に掲げていたが、フランスとオランダの国民投票で批准が否決されたことを受け(詳しくは こちら)、加盟国首脳の中からは、もはや発効しえないとの発言も聞かれている(参照)。Barroso 委員長の見解には、このような立場を強化する働きがある(参照)。なお、憲法条約に関するEU加盟国間の審議は、2006年中旬まで保留されており(参照)、直近の加盟国首脳会議(10月27・28日)の議題には挙げられていない。
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