前述したように(参照)、フランスが批准手続を終了しないと、憲法条約は発効しない。そのため、憲法条約の主要目的の一つであるEU機構改革は実現しない(参照@、A)。
EC(EU)の原加盟国であるフランスは、従来より、欧州統合を牽引してきたが、その指導力が弱まると共に、欧州統合自体も停滞すると解されている(詳しくは
こちら)。
国民投票を成功裏に導けなかったフランス政府は、国内で強い批判を受けている。Chirac 大統領は、内閣改造を検討しており、Raffarin 首相の辞任が予測されている。なお、Chirac
大統領は継投するものと見られている(詳しくは こちら)。フランス国内において、国民投票は、2007年の大統領選挙の前哨戦として解されており、2年後の大統領選挙に向け、フランス国内政治は大きく動き出すと解される(詳しくは
こちら)。
Chirac 大統領は Raffarin 首相を解任し、de Villepin 内相を新首相に任命した(詳しくは こちら)。
◎ 他の加盟国の国民投票に与える影響 (こちらも参照)
イギリスとの比較
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