右 派 の 批 准 反 対 と ト ル コ の E U 加 盟 問 題
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事前の世論調査によれば、2005年5月29日の国民投票において、フランス
国民(有権者)の大半は、欧州憲法条約の批准に反対するものと解されているが、それは様々な理由に基づいている(詳しくは
こちら)。従来より、欧州統合そのものに批判的な右派政党は、近時は、トルコのEU加盟問題にも異議を述べ、憲法条約の批准反対を呼びかけている。なお、2004年12月の欧州理事会の決定を受け、トルコとの加盟交渉は、2005年10月3日に開始される予定である(詳しくは
こちら)。
他方、共産党や一部の社会党議員は、トルコのEU加盟そのものには反対していないが、同国のEU加盟は、社会・労働水準のさらなる悪化につながるとして、現時点での加盟交渉の開始には反対している(参照)。
当初より、Chirac 大統領は、欧州憲法条約と、トルコのEU加盟問題は明確に区別して議論すべきであるとしているが、その試みは成功していない(参照)。
リベラル化に対するフランス左派組織の抵抗
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