「深刻な危機」を引き起こす一因となった 次期財政計画 については、現在、イギリスの主導下で進められているが、12月の欧州理事会で合意が形成されれば、2006年上半期、オーストリアは、EU諸機関間の見解の調整を行い、2007年より財政計画が実施されるよう努めることになる(New 12月の欧州理事会において次期財政計画は採択された〔参照〕)。なお、財政計画策定の鍵となる イギリス優遇策 の見直しにつて、イギリスは譲歩する姿勢を見せ始めているとされるが、12月の欧州理事会で加盟国の見解がまとまらないとすれば、オーストリアは、新たに大きな課題を抱えることになる。
次期財政計画の決定
さらなる重要課題として、Grasser 蔵相は、規制緩和や租税詐欺の撲滅を挙げている。
なお、2006年中旬には、停止されている欧州憲法条約の批准についても検討されることが予定されている(参照)。また、オーストリアの反対により、一時は危機的状況が生じたが(詳しくは こちら)、2005年10月に開始されることになったトルコとのEU加盟交渉も本格的に行われることになる。
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