2007年12月13日、欧州憲法条約 に代わる条約がリスボンで締結された。締結地にちなみ、リスボン条約と呼ばれる、この新しいEU基本条約は、2008年7月11日現在、22の加盟国が批准を決定し
、まだ決定していないのは5ヶ国のみとなったが(詳しくは
こちら)、EU加盟27ヶ国中、唯一、アイルランドでは、批准の是非を問う国民投票が実施された。その結果、国内の大半の選挙区で批准反対票が過半数に達した(詳しくは
こちら)。 アイルランド政府はこの民意を尊重し、批准を見送っているが、EU最西端から発せられたこのシグナルはEU中に大きな波紋を広げている。欧州憲法条約に続き、リスボン条約まで発効しえないというシナリオは絶対的に回避されなければならないが、2008年6月19・20日の欧州理事会において、EU加盟国は、早急な対応を避け、同年10月の次回会合で再協議することを決定した(詳しくは
こちら)。
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