他の南欧諸国に同じく、ギリシアの喫煙率は高く、EUの統計(2017年)によると、毎日、煙草を吸う人の割合は35%に達しています(参照)。なお、男性の約半数、また、女性の約4割は喫煙者と言われることもあります。
その理由として、喫煙対策の遅れや政策の不徹底さを挙げることができるでしょう。つまり、禁煙化が導入されたのは他のEU加盟国よりも遅い2009年7月です。なお、当時、床面積75平米未満の飲食店には例外が認められていました。また、2010年以降、ギリシャは財政破綻に見舞われていたこともあり(それを原因とするユーロ危機についてはこちら)、禁煙化は徹底されていません。むしろ、行き詰まった国家財政を煙草税で補うため、政府は本来は禁止されている場所での喫煙を容認していたと言われています(参照)。
2010年9月、公的施設、病院、オフィスや飲食店での喫煙が全面的に禁止されるようになりましたが、同様に徹底されていません。「禁煙」の貼紙をよそに、煙草をふかす客がいても、店主から注意されることはなく、ギリシャは「愛煙家にとって最後の楽園」と呼ばれることがあるほどです(参照)。
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