欧州委員会の委託を受け実施された調査(2017年3月公表)によると、EU内に住む15歳以上の市民で、毎日、煙草ないし電子煙草を吸う人の割合は24%です。
EU加盟28ヶ国を喫煙率が高い順に並べると、以下の通りです。
加盟国 | 喫煙率(%) | |
ブルガリア | 36 | |
ギリシア | 35 | |
フランス | 33 | |
クロアチア | 33 | |
ラトビア | 28 | |
リトアニア | 28 | |
ポーランド | 28 | |
ルーマニア | 27 | |
オーストリア | 27 | |
キプロス | 26 | |
スロベニア | 26 | |
スペイン | 26 | |
チェコ | 25 | |
ハンガリー | 25 | |
ポルトガル | 25 | |
イタリア | 24 | |
スロバキア | 24 | |
ドイツ | 23 | |
マルタ | 21 | |
エストニア | 20 | |
ルクセンブルク | 19 | |
アイルランド | 19 | |
フィンランド | 18 | |
ベルギー | 17 | |
デンマーク | 16 | |
オランダ | 16 | |
イギリス | 16 | |
スウェーデン | 5 |
地域的な特徴としては、南欧では喫煙率が高く、ブルガリア、ギリシア、フランス、クロアチアでは、約3人に一人が毎日、煙草を吸っています。
これに対し、北欧のスウェーデンでは喫煙率が突出して低くなっていますが(5%)、近隣のデンマークやフィンランドでも、EU平均値を10ポイント近く下回っています。
なお、2014年の調査結果と比較すると、EU全体の喫煙率はほぼ同じで、EUや加盟国の禁煙対策は行き詰まっていると言えます。国別では、スロバキア(5ポイント増)、フランス、リトアニア、イタリア(それぞれ4ポイント増)で喫煙率が高くなっている一方、ベルギー(6ポイント減)、キプロス、デンマーク(それぞれ5ポイント減)、イギリス、オランダ(それぞれ4ポイント減)では低下しています。
※ 喫煙率と1日あたりの煙草消費量(本数)は異なりますが、全く関連していないわけではありません。つまり、喫煙率が高い国では消費量も多くなる傾向にあります(消費量についてはこちら)。