2017年3月に公表されたEUの資料によると、当時のEU加盟28ヶ国中、最も喫煙率が高いのはブルガリアで、実に3人に1人が毎日、煙草を吸っています。隣国ギリシアが後に続き、フランスやクロアチアも同様であることから「喫煙率が高い南欧」というイメージが作られました。
ブルガリアの喫煙率が高い理由の一つとして、政策導入の遅れが挙げられるでしょう。旧東側陣営に属していた同国がEU加盟を果たしたのは、冷戦終結から約20年が経過しようとする2007年元旦ですが、その時点で、反喫煙法はまだ制定されていませんでした。あらゆる公的施設の建物内やレストラン、バーを禁煙とする国内法が制定されたのは2009年5月、また、同法が施行されたのは2010年6月です。
しかし、次の政権によって敷地面積が100平米未満のレストランやバーでの喫煙は許されるようになりました。もっとも、2年後に再び法律が改正され、2012年6月以降、レストラン、バー、ディスコでの喫煙は完全に禁止されています。なお、この全面禁煙化は、またしても政権交代によって見直しを迫られますが、2013年12月、議会は政策の逆戻りを阻止し、国の禁煙化に大きく貢献しました(参照)。
なお、空港には喫煙スペースが設置されています。また、子供が近くにいない限り、駐車場や海岸で煙草を吸ってもよいとされていますが、職場での喫煙は許されていません。
〔次に進む〕
