2004年3月29日以降、アイルランドでは、公共交通機関、公共施設の屋内、パブやレストランを含む全ての職場、喫茶店やディスコ等における喫煙が禁止されています。このような包括的禁煙政策を世界で最初に実施したのはアイルランドです(参照)。
当初、この反喫煙政策は多くの批判を浴びましたが、数ヶ月も絶たない内に国民の圧倒的支持を獲得し、当時の政権が実施した政策の中で最も優れたものとして評価されるまでになりました。そして、禁煙率の低下にも大きく貢献しています。
なお、アイルランドでは、いわゆる「会員限定クラブ」での喫煙は認められています。そのため、「会員制クラブ」として喫煙を認めるパブも存在しましたが、現在はむしろ例外的になっています。
また、パブの外での喫煙は禁止されていませんので、” Smirting” (smoking と flirting を組み合わせた造語)、つまり、パブの外で知らない人に言い寄ったり、会話をすることが国民的娯楽とされています(参照)。