フランスはEU内で最も喫煙率の高い国の一つです。首都パリは「喫煙者にとって最後の楽園」と呼ばれることもあるほどですが (なお、このような状況はすでに変わりつつあります)、反喫煙法(Loi Évin)は、すでに1991年1月の時点で制定されています。それによって、例えば、飲食店には喫煙スペースと禁煙スペースの区分けが求められるようになりましたが、実際に守られることはほとんどありませんでした。
喫煙の規制が強化されたのは、世紀が変わってからです。詳細には、2007年2月より、公共の場における喫煙は禁止されています。また、翌年1月からは、レストラン、バー、喫茶店 、カジノ、ディスコで喫煙が禁止されるようになりました。なお、違反者には罰金を科すことができます。
2010年代になると、18歳未満の者が同乗する車内での喫煙が禁止され、また、煙草製品のパッケージ(表示)もより厳しく規制されるようになりました。
近年は地方の禁煙対策も強化されています。例えば、「喫煙者にとって最後の楽園」と呼ばれる首都パリでは、2015年より、約500の児童公園で喫煙が禁止されるようになりました(罰則規定あり)。2019年には19の通りや、52の公園が規制対象に付け加えられています(参照)。
「ヨーロッパの首都」ないし「クリスマス・マーケットの首都」を自称するストラスブールでは、2018年より、公園や緑地での喫煙が禁止されています(2019年には罰則規定を導入)。