北欧では喫煙率が低いといった特徴がありますが、フィンランドもその例に漏れず、EU平均値を下回っています(フィンランド18%、EU平均値26%)。しかし、それを十分と考えなかったフィンランド議会は、2030年までに国内を全面的に禁煙にするための法律(Tobacco Act)を制定しています(参照)。その主な内容は以下の通りです。
- 国内に煙草を持ち込もうとする居住者は、少なくとも24時間、国境で待機しなければならない。
- 賃貸人は賃借人にベランダでの喫煙を禁止・制限することができる。
- 15歳未満の者が同乗する自家用車では煙草を吸ってはならない。
なお、2019年、フィンランドは、2年連続で「世界で一番幸福な国」に選ばれましたが(参照)、それを目指そうとする志向が国や国民にはあるとされています。つまり、フィンランドは他の国のモデルになることを目指しているわけですが(参照)、2030年までに国内で全面的に禁煙にするといった政策も、その一例と考えられます (参照) 。隣国スウェーデンも同様に、国内全面禁煙を目標に掲げるようになりました(詳しくはこちら)。