イタリアでは、2005年1月以降、全ての公共の建物や飲食店(喫茶店やバーを含みます)内で喫煙が禁止されています。ただし、飲食店には、床面積の50%を上限として、喫煙スペースを設けることができます。
なお、飲食店の経営者や使用人には、店内での喫煙を取り締まる権限が法律により与えられています。客が煙草を吸っているのに、これらの者が注意しなかったり、喫煙を止めさせない場合は、罰金を言い渡されることがあります。そのため、飲食店の経営者や使用人は、喫煙する客に注意を与え、また、喫煙を止めさせる義務を負っていることになりますが、繰り返しこの義務に違反すると、営業停止処分を受けることがあります。この点において、イタリアの反喫煙法は、ヨーロッパ諸国の中で最も厳しい内容になっています。
公共交通機関の中でも喫煙は禁止されていますが、喫煙を認める国・地域の鉄道車両であれ、イタリアの領土に入れば、イタリア法に従い、喫煙が禁止されます。