トルコとのEU加盟交渉開始に関する判断を2週間後に控え、ブリュッセルでは、各国のEU大使間で協議が行われている(参照)。争点は、@ 交渉の開始時点(参照)、A 加盟要件を新たに設けるべきか(参照)、また、B 「特権的パートナーシップ」の構築など、加盟に代わる新たな選択肢を導入すべきかにあるとされる。
ドイツとベルギーは、加盟交渉の早期開始に賛成しているが(参照)、他方、フランスとオーストリアは、これに反対するだけではなく、労働市場自由化の先送りを提案しているとされる。両国は、さらに、EU加盟に代わる代替案の導入を強く要求している(参照)。1999年、トルコを加盟候補国として承認された際には、フランスの Chirac 大統領とオーストリアの
Schüssel 首相 も同席していたとされるが、加盟交渉の開始が現実性を増すにつれ、慎重になったと見られている。今後、両国は、懐疑派の中軸になると考えられる。
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