2004年10月11日、キプロス共和国(ギリシャ系の南キプロス)の Tassos Papadopoulos
大統領は、国内のテレビ放送において、キプロスはトルコとの加盟交渉開始を支持しないと述べた(参照 @ A)。
その理由として、1974年の南北キプロスの分断以降、トルコは自国を承認していないことを挙げている。
なお、Papadopoulos 大統領は、キプロスのような小国にとって拒否権の発動は容易ではないことについても触れている。現在、キプロスは、マルタとルクセンブルクに次いで小規模なEU加盟国であるのに対し、トルコは、ドイツに次ぐ大国である。その他の要因として、拒否権を行使すると、今後、トルコとの交渉が悪化し、キプロス問題の解決は望めないことも挙げられる(参照)。
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