日本・EU首脳、パートナーシップの強化へ |
協議上、日・EUの首脳は、両者が民主主義、法の支配、人権、市場経済など多くの基本原則・価値を享有しているだけではなく、賃金水準の低い新興国との競争の激化やエネルギー源の外国依存など共通の問題を抱えていることを確認し、これらの問題や国際平和の維持・確率に向け、パートナーシップをより強固にすることに意欲をみせた。 日・EU首脳の共同声明(駐日欧州委員会代表部の公式サイト)
協議に先立ち、オーストリアのSchüssel 首相 (EU理事会議長)は、小泉首脳と会談し、2国間の協力関係の強化や経済問題について意見を交わしているが、近時の原油の高騰やロシア・ウクライナ間のガス供給問題を踏まえ、エネルギー政策も議題に上った。反原子力発電を国是とするオーストリアは、エネルギー源の確保に大きな関心を寄せているが、日本同様、国内資源に乏しいだけに、この案件は、外交政策としての性質をますます強めている。2006年6月には、米国の Bush 大統領のオーストリア訪問が予定されているが、エネルギー政策は主要テーマの一つになるとみられている(参照)。なお、モーツァルトの生誕250周年を記念し、祖国オーストリアでは多くの行事が開催されているが(参照)、4月24日の首脳会談の席上、音楽好きで知られる小泉首相は、神童のファンであると述べたとされる(参照)。
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(参照) |
日・EU首脳の共同声明(駐日欧州委員会代表部の公式サイト)
Die Presse v. 24. April 2006 (EU:
Zusammenarbeit mit Japan stärken) 2005年の日・EU首脳会議
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(2006年4月25日 記) |