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争点は、クロアチア国内に潜伏しているとされる Gotovina 容疑者(クロアチアの元将軍)の国際刑事裁判所への引渡しにあるが、10月3日午後、同裁判所の del Ponte 主席検事(写真右)は、ここ数週間、クロアチア政府は非常に協力的であり、現在のように精力的な捜査活動が継続されるならば、まもなく Gotovina 容疑者 を拘束し、ハーグに引き渡すことができると確信していると述べている(参照)。
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![]() del Ponte 主席検事
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これを受け、EU加盟25ヶ国の外相は、クロアチアとの加盟交渉を即時(トルコとの加盟交渉開始の直後)、開始させると決定した。旧ユーゴスラビア構成国のスロベニアは、すでに、2004年5月、EU加盟を果たしているが(東方拡大)、クロアチアの加盟が実現すれば、2ヶ国目となる。なお、その他の旧ユーゴ構成国との加盟交渉は、当面、予定されていない。 10月4日、クロアチアの Sanader 首相は、Gotovina 容疑者 を拘束するため、引き続き、国際刑事裁判所に協力する意志を改めて強調している(参照)。なお、国際刑事裁判所との協力は、引き続きEU加盟要件の一つにされており、クロアチアの態度いかんによっては、加盟交渉は中断されうる。 欧州委員会の Rehn 委員(EU拡大担当)によれば、具体的な交渉は、2006年上半期に開始されるが、クロアチア政府は、2008年のEU加盟を目標に掲げている。
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(参照) |
EUの第2次東方拡大拡大 トルコのEU加盟問題 Der Standard v. 04. Oktober 2005 ("EU beginnt Kroatien-Gespräche gleich nach Türkei") Der Standard v. 04. Oktober 2005 ("Kroatien verspricht Fortsetzung der Suche nach Gotovina")
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