2005年12月8日、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所の del Ponte 主席検事 は、同日夜、Gotovina 容疑者(クロアチアの元将軍)がスペインのカナリア諸島で拘束されたと発表した(参照)。2日後の10日には、身柄が国際刑事裁判所に引き渡されている。 かねてから、 del Ponte 主席検事 は、Gotovina 容疑者がクロアチア国内に潜んでいるとし、同国政府に協力を求めてきたが(詳しくは こちら)、実際にはスペインで逮捕されることになった。なお、容疑者がいつからスペイン国内に滞在しているかは明らかになっていない。 その他の容疑者の捜索はまだ続いているが、最も重視されていた容疑者の逮捕・引渡しが終了したことで、クロアチアのEU加盟交渉は大きく前進するものと解される。なお、欧州委員会の Rehn 委員(EU拡大担当)は、クロアチアにEU加盟の見通しが示されていないとすれば、今回の逮捕もありえなかったであろうとし、EU加盟が第3国の制度改正に与える影響を強調している(詳しくは こちら)。
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(参照) |
FAZ
v. 10. Dezember 2005 (Gotovina
an das UN-Tribunal ausgeliefert) クロアチアとのEU加盟問題 トルコのEU加盟問題
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