バルト3国の中でも最も北に位置し、ブリュッセルからかけ離れたエストニアは(EU加盟国の地図は こちら)、旧ソ連解体後、いち早く、また、迅速に民営化を進め、すでにEUに加盟する前より、制度改革の優等生と目されてきた
。政治的な不安定をよそに経済は躍進し、EU加盟年である2004年は、6.2%の経済成長を記録した。2007年には、リトアニアやスロベニアと共に、ユーロの導入も予想されている(参照)。また、首都タリンには、多数のエレクトロニクス企業が進出し、雇用の創出にも貢献している(3.7%の失業率は、新規加盟10ヶ国の中で、最低の水準にある)。
なお、経済の発展には、国内の制度改革(特に減税、Flat Tax を含めた税制改革)だけではなく、EUからの補助金も貢献しており、国民一人当たりに換算すると、新規加盟国の中で最も多くの資金が地域開発基金(参照)より支給されている(参照)。
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