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E   C   裁   判   所   の   判   例


  EC裁判所の判決、決定、また、意見の主要なものや、法務官の意見(書)は、すべての EUの公用語 に翻訳された後、公式判例集、官報(OJ)、また、インターネット上で公開されている。



 従来、EC裁判所・第一審裁判所の判決は、原則として、全文が全公用語に翻訳され、公表されているが、スタッフや財源の不足などを理由に、翻訳業務が滞り、訴訟遅延を引き起こしている。将来、EU拡大に伴い公用語数だけではなく、訴訟件数も増加すると、危機的な状況が生じかねないため、判決文のみならず、書面・口頭手続の翻訳・通訳の見直しや、予算増額の必要性が強く指摘されていたが、ニース条約制定に関する政府間協議において改善策は講じられなかった。





 公式判例集は、第I部と第II部に分かれており、前者はEC裁判所の判例を、また、後者は第1審裁判所の判例(いわゆる staff cases を除く)を収録している。冊子のほか、CD-ROM版も刊行されている。なお、EC裁判所のケースには "C"、第1審裁判所のケースには "T"、また、人事裁判所(Civil Service Tribunal)のケースには "F" の記号が付されている。


(例) Case C-149/96, Portugal v. Council [1999] ECR I-8395 

Joined Cases T-64/01 and T-65/01, Afrikanische Frucht-Campagnie


WTO諸協定の効力に関する判例




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ニース条約に基づく司法制度改革