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Pöttering 欧州議会議長へ Poettering 新議長


欧州議会の Hans-Gert Pöttering 議長

写真提供
© European Community 2006

 2007年1月16日、欧州議会は、Hans-Gert Pöttering(ドイツ)を第12代議長に選出した。選出には、有効投票数の過半数が必要になるが、 Pöttering 氏は、第1回投票で約65%の票数を獲得した(参照)。2位以下の候補に大きな差をつけての選出であったがPöttering 氏が Josep Borrell Fontelles 氏 の後任になることは、すでに主要会派間で合意されていた(詳しくは こちら)。なお、議長は第1回投票で選出されることが一般的である。

 議長の任期は2年半であり(参照)、Pötteringは、次期議会選挙が行われる2009年6月まで、議会を対外的に代表する。61歳の新議長は、直前まで、議会内で最大勢力をほこる保守系会派(EPP-ED Group)の長を務めていた。また、1979年の第1回直接選挙 より、欧州議員の職にある6名の議員の1人である。カトリックの信仰に厚いが、第2次世界大戦で父親を失い、父親を知ることなく育っただけに、平和と和解のための欧州統合に強い熱意を抱いているとされる(参照)。

 ドイツ国内では、Merkel 首相 と同じ、キリスト教民主同盟(CDU)に所属しているが、所属政党の方針に拘束されない統率力が期待される。なお、2007年2月13日に就任期間中のプログラムを発表するとされているが参照、右派系会派の承認や ロシアとのエネルギー問題 が当面の主要課題になると解される(参照)。



(参照) 欧州議会の公式サイト

FAZ v. 16. Januar 2007 (Pöttering zum Präsidenten des Europäischen Parlaments gewählt)

Der Standard v. 17. Januar 2007 (Neuer Parlamentspräsident kritisiert Russland und Guantanamo)


新議長、主要政策課題を発表 New


前任の Josep Borrell Fontelles 議長


欧州議会


(2007年1月16日 記)