ル ク セ ン ブ ル ク  国 会、憲 法 条 約 を 支 持

　2005年6月28日、ルクセンブルクの国会（一院制）は、全会一致にて、欧州憲法条約の批准を承認した。7月10日には国民投票も予定されているが、国民によって批准が支持されれば、国会は再度審議し、批准を正式に決定する。なお、�@ 政府の批准支持キャンペーンが公平性に欠けることや、�A 国民投票に先立ち国会で審議し、批准を了承することは、国民を欺く行為であるとして、野党の ADR は28日の審議に参加していない（参照）。

　フランス と オランダ の国民投票で、欧州憲法条約の批准が否決されたため、憲法条約の発効は危ぶまれているが、ルクセンブルクのポジティブな決定は、直面する危機を救うものとして捉えられている。なお、ルクセンブルクでは、伝統的にEU支持派が圧倒的多数を占めているが、憲法条約の支持率や急落している（詳しくは こちら）。しかし、7月10日の国民投票では、かろうじて批准が可決されるものとみられている。