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欧州憲法


憲法条約の「父」、国民投票の再度実施を提案


 フランスの国民投票を直前に控えた2005年5月27日(金)、Valery Giscard d'Estaing 仏元大統領(UDF)は、29日(日)の国民投票で憲法条約の批准が否決されるようなことがあれば、もう一度、国民投票を実施する他に道はないと述べた。なお、その際、憲法条約の内容は変更されていてはならず、同じ文言の条約について、再度、国民投票を実施すべきであるとしているが、これは、憲法条約が修正されるならば、他の加盟国も、批准手続をやり直さなければならなくなるためである。また、同時に、憲法条約の修正は容易ではなく、イニシアチブも存在しないことを指摘している(参照)。Giscard d'Estaing 仏元大統領(UDF)は、2002〜2003年、憲法条約協議会の座長として、同条約の起草に尽力した(詳しくは こちら)。




Giscard d'Estaing 氏

写真提供:
Audiovisual Library European Commission




フランス国民投票、憲法条約の批准を否決

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2005年初夏の国民投票

フランスの批准見送り危機  Q & A





(参照)

Der Standard v. 27. Mai 2005 ("Giscard: Bei "Non" neuerliche Abstimmung")




(2005年5月28日 記)