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仏・独・西・露会談
 

 2005年3月18日、フランス、ドイツ、スペインの首脳は、パリでロシア大統領と会談し、EU・ロシア間の関係強化について話し合った。会議後、シラク大統領は、我々は、「運命共同体」の設立を希望していると述べた。また、仏、独、西の3ヶ国は、EU・ロシア間の関係強化に貢献し、ヨーロッパにおける平和、民主主義、法治国家の確立のために指導的な役割を果たすと語った。

 ドイツのシュレーダー首相は、EUとロシアは共通の経済的・政治的課題を有しているが、その達成には、両者間の協力をこれまで以上に緊密にする必要があると述べている。

 EU・ロシア間の問題以外には、シリア、レバノン、イラン情勢についても話し合われたが、会談後の記者会見において、4ヶ国の首脳は、シリアに対し、レバノンから軍隊を完全に撤退するよう要請している。イランについては、原子力の平和利用を禁止することはできないとし、ロシアによる核燃料の提供は、これに反しないとの見解を出している(参照)。


 第2回目の4ヶ国首脳会談は、2005年5月10日にモスクワで予定されている。



ウクライナ国旗 ウクライナ、EU加盟を目指す


 EU・ロシア間の関係も強化される一方で、同じく旧ソ連邦に属していたウクライナは、さらに緊密な統合を望んでおり、EU加盟を目標に掲げている。 Juschtschenko 大統領は、2005年2月22日、欧州議会(ストラスブール) で行った演説で、2007年の加盟交渉開始を目指すと述べている。なお、これまで、EU側はこの要望に応じていない(参照)。

 Juschtschenko 大統領は、2003年3月9日には、ドイツを訪問しているが、ドイツ連邦議会で行われた演説では、「オレンジ革命」への支援に礼を述べると共に、ドイツ統一の際の民主主義運動がウクライナの手本になったと述べている。また、ロシアについては、重要かつ困難なパートナーとする一方で、EUとの協力関係の点で、自国はロシアに遅れているとし、EU・ウクライナ間の関係強化の必要性を訴えている(参照)。


(参照) FAZ v. 23. Februar 2005 ("Das Ziel heißt Beitritt")

FAZ v. 09. März 2005 ("Dank, Hoffnung und die Bitte um Visa-Erleichterungen")

欧州近隣政策① 

ウクライナのEU加盟に対するEU市民の見解





 (参照) Die Presse v. 18. 03. 2005 ("EU-Russland: Schicksalgemeinschaft")

2004年9月13日の西・独・仏首脳会談

 

      


(2005年3月18日記)