EU加盟交渉において、ウクライナは軽視されていないか。
そのようなことはない。Prodi 前欧州委員長の下、我々は、2003年当初より、欧州近隣政策 の構想を描いてきたが、ウクライナとイスラエルには、最も多くの関心が注がれてきた。ウクライナとの交渉は非常に困難であったが、行動計画が策定されるにいたっている。
ウクライナはEU加盟を目指しているのか。
その通りである。Kutschma 大統領は加盟候補国としての地位を与えるよう、我々に再三、要請してきたが、簡単に応じるわけにはいかない。
Prodi 前欧州委員長は、ウクライナのEU加盟に反対していたとされるが・・・
そのようなことはない。しかし、30〜40年後の戦略は分からないが、ウクライナのEU加盟が今日のテーマではいことは確かである。
EUはウクライナの民主化を支援していないのでは・・・
そのようなことはない。外部よりウクライナの民主化を促進しているのは、EUと米国のみである。
その一方で、EUはトルコの民主化や人権制度の改善に大きく貢献しているが・・・
問題のあるすべての国に、EUが干渉する必要性はない。ウクライナの場合とは異なり、トルコに対し、EUは明確な責務を負っている。なお、ウクライナのEU加盟を強力に支持しているのは、ポーランドのみである。
それでは、ウクライナをロシアの勢力化に置くほうがよいのでは・・・
そうではない。もしそうであるとすれば、欧州近隣政策 は不要である。東方拡大 によって、その他の東欧諸国が不利に扱われることは避けなければならない。
あなたは当初、トルコのEU加盟に消極的であったが・・・
1999年に新しい戦略を立てたとき、トルコがこれを実施しうるかどうかは定かではなかったが、Ecevit
前政権の下で、トルコは制度改革を急速に実現してきた。一種の文化革命が起きたと言える。
来たる17日、欧州理事会は、トルコとの加盟交渉開始を支持するか(参照)。
予想は困難であるが、10月6日、欧州委員会は、全会一致で加盟交渉の開始を決定した(参照)。欧州理事会はこの提案を受け入れるものと考える。
(参照) |
FAZ v. 5. Dezember 2004 (Die Ukraine würde uns überfordern) |
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(2004年12月7日 記) |
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