欧 州 議 会 に よ る 欧 州 委 員 候 補 の 審 問 手 続
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2004年9月27日から10月11日にかけて、欧州議会は、24人の新欧州委員候補を審問する(EC条約第214条第2項参照)。これには、EU市民によって直接選任された民主的機関が執行機関を統制するという意義が込められており、審問後、欧州議会は、委員候補を一括して否認しうる。もっとも、その可能性は極めて小さいと考えられる。なお、農業政策を担当する予定の
Mariann Fischer Boel 候補(デンマーク)や、競争政策担当予定の Neelie Kroes-Smit
候補(オランダ)は、前職との整合性を追求されるものと解されている(参照)。また、欧州委員会が トルコのEU加盟 に関する報告書を公表する10月6日以降は、個々の候補の資質だけではなく、トルコのEU加盟という政治問題も審問の対象になる可能性がある。なお、審問は、個々の委員ごとに、議会内の部会によって実施される。前掲報告書作成の中心人物であるGünter
Verheugen 候補(ドイツ)は9月30日、 また、対外関係を担当する予定の
Benita Ferrero-Waldner 候補(オーストリア)は、報告書が公表される前日(10月5日)に審問を受けることになっている。
審問手続の経過については こちら
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