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クロアチアとの加盟交渉の延期、トルコに対する影響

トルコの国旗 当初、クロアチアとのEU加盟交渉は、2005年3月17日に開始される予定であったが(参照)、前日に開かれた会議において、EU加盟国の外相は、その延期を決定した(詳しくは こちら)。これを受け、トルコとの加盟交渉(2005年10月3日開始予定[参照])も延期されるとする見方も少なくない。その背景には、クロアチアよりも先に、トルコとの加盟交渉を開始してはならないとする感情論の他に、前者に対して、交渉開始の要件(国連旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所への協力)を厳格に適用したため、後者も同様にしなければならないとする要請がある(参照)。

 なお、トルコのメディアは、クロアチアの例に倣い、トルコとの加盟交渉も延期されかねないと報じている(参照)。これに対し、トルコの Erdogan 首相は、今回の外相会議の決定は、自国には何ら影響を及ぼさないとし、徹底した制度改革がなされれば、自国の加盟交渉は、予定通り開始されるとしている。



(参照)

Die Presse v. 18. März 2005 ("Kroatien im Warteraum")

Die Presse v. 18. März 2005 ("
Nein zu Kroatien beunruhigt die Türkei")



(2005年3月17日 記)