イスラム教はEU加盟の障害となるか |
トルコのEU加盟を阻む要因はいくつか挙げられるが (詳細は こちら)、オランダの研究調査機関(ハーグ)によれば、イスラム教はEU加盟の障害にはならないとされる。その根拠として、トルコでは国政と宗教の分離が1920年代より憲法で規定されており、法体系も宗教の影響を受けていないこと、公共施設には宗教上のシンボルは飾られていないこと、また、逆に国家が宗教を規制しうること(もっとも、これは法治国家として許容される範囲内にとどまる)が挙げられている。さらに、国内のイスラム教政党は一般に穏健で、イスラム原理主義とは異なることが挙げられている。
他方、問題視すべき点として、女性差別、家庭内暴力、名誉犯罪(婚姻前に性交渉を持った女子を家族が殺害すること)、また、同性愛問題が挙げられている。
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