2005年10月3日(ないし4日)、トルコのEU加盟交渉が開始されたが(参照)、10月20日付けの Der Standard 紙によると、20日、トルコの国内法とEU法を比較する作業(スクリーニング)がブリュッセルでスタートした。EU加盟の条件として、トルコは、35章からなる
EU法の総体系(acquis
communautaire)を受け入れなければならないが、作業は、比較的問題の少ない学術・研究から開始された。この作業には、約10〜11ヶ月を要すると見られている。なお、クロアチアとの作業も同時に開始されている。
New 2006年2月9日付けの Der Standard 紙によると、欧州委員会は、2月8日、学術・研究に関する章のスクリーニングはすでに完了していると発表した。また、教育・文化に関する章についても
、数日後には終了するとされている。学術・研究や教育・文化の分野において、トルコはすでにEUのプログラムに参加していることもあり、EU法との調整は比較的容易であると解されている(参照)。
2006年2月26日付けの Der Standard 紙によると、学術・研究に関する
法令のスクリーニング作業が終了したことを受け、EU加盟国のEU大使は、2月の第4週、同章に関する交渉を開始することを全会一致で決定した。また、教育・文化に関する章の交渉も近く、開始されると見られている(参照)。