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チ ェ コ、 根 強 い E U 懐 疑 論


チェコの国旗 ヨーロッパの中央に位置することや
(EU加盟国の地図は こちら、労働技術力の高さに支えられ、チェコの国内経済は大きく成長している(EU加盟後、最初の8ヶ月間は、4%の経済成長を記録した)。他方、危惧されていたインフレは、深刻な問題に発展していない。確かに、バナナの価格は61%も上昇しているが、他方、ジャガイモの価格は半減したとされる。なお、経済成長に伴い、賃金も5%近く上昇している(参照)。


Klaus 大統領

 このような経済状況にもかかわらず、EU支持率(70%)は、新規加盟国の中で最も低い。目標の定まらないダイナミックな欧州統合に異論を唱える Václav Klaus 大統領(写真左)は、EU加盟国の首脳としては唯一、欧州憲法条約 の批准に反対している(フランス国民投票後の発言)。

Klaus 大統領 写真提供:Audiovisual Library European Commission


 加盟前には、隣国ドイツの影響を強く受けかねないとする見解も聞かれたが、過去の苦い経験を彷彿させる不安は、不安のうちに終わっていることが、チェコ国民にとってより重要であるとされる(参照)。





(参照) Die Welt am Sonntag v. 1. Mai 2005 ("Der Anstrum der Deutschen blieb aus")


東方拡大より1年、中東欧諸国の現状

憲法条約の批准


(2005年5月1日 記)

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