欧州憲法 採択される
2004年6月18日(金)、EU加盟国首脳は、全会一致にて欧州憲法草案を採択した。昨年12月に続き (参照)、2回目となった今回の欧州理事会でも、@ 立法手続(多数決制度の内容)、A
欧州委員会の構成、また、B 憲法前文における「神」への言及が主たる争点となり (参照)、前回同様、最後までポーランドが強く反対していたとされるが(特に、Bについて強く抵抗したとされる)、最終的に譲歩し、25か国の意見がまとまった。
昨年6月に作成された憲法草案には多数の修正が加えられ、「ヨーロッパ合衆国」の権限強化という試みは半ば挫折している。加盟国の主権を考慮し、拒否権を認めているため、今後は、欧州統合に積極的な加盟国と、そうではない国とのグループ化がさらに加速するものと解される。
欧州憲法は国際条約に当たり、今秋にも全加盟国によって調印されることになっている(New: 2004年10月29日、欧州憲法(条約)は締結された)。発効は、約3年後の2007年を予定しているが、それには、全加盟国によって批准される必要がある。ドイツのように、国会がその是非を決定する国がある一方で、国民投票を実施する加盟国も増加している (参照)。
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