欧州憲法条約の誤訳については、すでにポーランドで問題が指摘されているが(参照)、エストニアとラトビアでも、誤訳により、批准作業が遅れる可能性がでてきた。
エストニア司法省は翻訳のやり直しを決定しているが、誤訳は翻訳を担当する国家機関の負担過重にあるとされる。2004年5月のEU加盟に備え、膨大な条約文が自国の公用語に翻訳されている。
隣国ラトビアでも状況は同じで、ラトビア語版には誤訳が含まれているため、2005年3月の地方選挙の前に予定していた欧州憲法条約の批准は、夏まで持ち越されることを
Aigars Kalvitis 首相は明らかにしている。
なお、リトアニアは、EU25ヶ国の先陣を切り、すでに2004年11月に批准を決定している(参照)。
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