国際民事訴訟法の授業を進める上で民事訴訟に関する基礎知識は重要であるため、以下では、民事訴訟手続(民事裁判手続の進行)について簡単に説明する。
X(原告) → |
@ 裁判所に訴え[2]を提起[3] |
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(訴状[4]の提出)
例: |
Xから借りている建物をY(被告)が無断で転貸しているため、Xは契約を解除し、Yに建物の明渡しを請求した。
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A 裁判長による訴状の審査 |
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必要に応じ、訴状の補正命令、印紙の追貼命令
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B Y (被告)への訴状(副本)の送達[6]
第1回口頭弁論期日の指定[7]
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C 事案の取り調べ(事実関係の確定) 参照
例: |
YはXの承諾を得ているとし、承諾書を提出したが、裁判所は、承諾書は偽造されたものであり、Xの主張が正しいことを認定した。 |
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D 法令の適用
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E 判決の言渡し
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F 判決の執行 |
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