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練習問題

イギリスの欧州統合


〔模範解答〕

② イギリス、同国の旧植民地や自治領で構成される緩やかな連合組織を英連邦(Commonwealth コモンウェルス)と呼ぶ。第2次世界大戦が終わった時点で、同連邦には、イギリスの他に、オーストリア、ニュージーランド、南アフリカ、インド、パキスタン等が加盟しており、イギリスは、これらの国々との関係を重視していた。

③について
 イギリスはEC(三つの欧州共同体)には加盟せず、1960年5月、デンマーク、ポルトガル、スイス、オーストリア、ノルウェー、スウェーデンとEFTA(欧州自由貿易連合)を設立したが、以下の点において、EECの方がEFTAより緊密な欧州統合を目的としていた。
  • EECとEFTAは、加盟国間の貿易を自由化(関税の撤廃、数量制限の廃止)する点では同じである。しかし、EECは第3国との貿易に関する加盟国の規則を統一するのに対し、EFTAは統一しない。つまり、EECが関税同盟であるのに対し、EFTAは自由貿易地域である(テキストの33頁参照)。
  • EECには農業政策に関する権限も与えられたのに対し(そのため、牛乳やワインの生産・品質管理に関する規則は、加盟国ではなく、EECによって制定されるようになった)、EFTAには与えられていない。



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