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  EU & Western Balkan Countries


リストマーク EUの対セルビア政策 リストマーク


 2007年12月、EU加盟国は、コソボの独立を支援する方針を決定したが(参照)、他方、セルビアも重要なパートナーとして位置付け、EU・セルビア間の関係強化を目指している。その一環として、EUは、両社間の政治対話、貿易、ビザ、教育分野において協定を締結することを提案している。

 なお、かねてよりセルビアはEU加盟を目標に掲げている(もっとも、EUのコソボの独立支援を受け、現在の情勢は不安定である)。EU側もこれを受け入れると共に、経済支援を行っている。また、1993年より、セルビアだけではなく、すべての西バルカン半島諸国を加盟候補予備国に指定しいるが、加盟候補国としての地位はまだ与えられていない(これに対し、クロアチアやマケドニアは加盟候補国に指定されている)。そのため、セルビアとの加盟交渉はまだ開始されていないが、そればかりか、その前提となる安定化・連合協定も締結されるには至っていない。当初、EUは、2008年1月28日に同協定の締結を予定していたが、オランダ、ベルギーおよびドイツの反対によって阻止された。これは、国連の旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所への協力が不十分であるとみなされているためである。なお、EUがコソボ支援を決定したのを受け、セルビア政府は、仮に同協定が締結されたとしても、セルビアはそれを批准しないであろうと反発している。また、ロシアとの経済関係を強化する動きを見せている


(参照)


(2007年2月18日 記  2008年3月5日 更新)


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