TOP      News   Profile    Topics    EU Law  Impressum          ゼミのページ


トルコの国旗 トルコ、EUの要請に応じる姿勢見せる キプロスの国旗


 2006年1月25日付けの Die Presse 紙によると、トルコ政府は、1月24日、EUの要請に応じ、キプロスからの船舶や航空機の入港・離発着を許可する用意があると発表した。もっとも、これは、キプロス問題の解決を前提としており、2007年5月までに、国連の主導下による国際会議
参照)を再開する必要があるとしている(参照)。


 この発表の数日前、トルコは、同じくEUの訴えに応じ、Orhan Pamuk 氏に対する刑事手続 を打ち切っており、EU加盟の実現に積極的になっているとも解されるが、当事国であるギリシャとキプロスは、トルコの声明を懐疑的に受け止めているとされる参照)。Pamuk氏は、30万人のクルド人と100万人のアルメニア人がトルコで殺害されたと公の場で発言したため、起訴されていた。



区切り線


New 2006年3月に公刊された小説の中で、「トルコによる殺戮」や「虐殺」という表現(登場人物の発言)が使用されていたとして、トルコ人女流作家の Elif Safak も国家侮辱罪(刑法第301条)の容疑で起訴されていたが、9月21日、無罪判決が言い渡された(参照)。





(参照) Die Presse v. 28. Dezember 2005 ("Türkei: Beschleunigtes EU-Tempo")


キプロス問題と関税同盟

トルコ、関税同盟の拡大に調印  


トルコのEU加盟問題


(2006年1月26日 記  10月12日 更新)