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Barroso 委員長の不信任案、否決される クルージング

 2005年6月8日、欧州議会 は、一部の議員によって提出されていた Barroso 欧州委員会委員長 の不信任案を否決した。投票の結果は以下の通りである(参照)。

 

反対票  589
賛成票   35
棄権   35


 Barroso 委員長は、2004年8月、ギリシャの富豪 Spiro Latsis 氏の招待を受け、クルージングを行ったとされるが、その1ヶ月後、欧州委員会は、同氏が経営する企業グループへの国家助成(1000万ユーロ)を認可している。Barroso 委員長は公務の中立性に反するとして、欧州議会の一部の議員は、不信任案を提出していたが、Barroso 委員長は、接待と国家助成の認可には関連性がないと答弁していた。実際に、接待当時、Barroso 氏は、まだ委員長に就任しておらず(参照)、前任の Prodi 委員会の下で判断が下されている。

 欧州議会には、欧州委員会を統制する権限が与えられているが、不信任案の提出には、総議員の10分の1(現在の定数は732)の同意が必要である。また、委員会(個々の委員ではなく、委員会全体)を退陣に追いやるには、@ 投票数の3分の2、かつ、A 全議員の過半数の支持が必要になる(EC条約第201条)(詳しくは こちら)。今回の不信任案は、EU統合に懐疑的な74人の議員によって提出されていた。




(参照) Der Standard v. 8. Juni 2005 (Misstrauensantrag gegen Kommissionspräsident Barroso abgelehnt)



リストマーク Barroso 委員長

リストマーク Barroso 委員長の公式サイト



写真提供: Audiovisual Library European Commission