車を高速で走らせると、より多くのガソリンが消費される。近時の原油高を考慮し、国際エネルギー機関 (International Energy Agency (IEA)) は、高速道路の運転速度を時速90キロに制限することをEUに提案した。

　欧州委員会の Stavros Dimas 委員（環境政策担当）は、この提案を支持しているが、EU（EC）に速度制限を導入する権限は与えられていないため、加盟国が独自に決定すべきであるとしている（個別的授権の原則）。また、Andris Piebalgs 委員（エネルギー政策担当）も、エネルギー政策の一環として、速度制限を導入することはできないと述べている。

　なお、ドイツを除くすべてのEU加盟国では、速度制限が設けられているが、同国の Manfred Stolpe 運輸省は、IEA の提案を退けている。