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トルコ国旗 Verheugen 欧州委員 トルコのEU加盟問題について語る

Part  2
 

 EU拡大を所轄する Verheugen 欧州委員は、2004年9月6日によりトルコを訪問し、同国がEU加盟基準を満たしているかどうかについて調査を行ったが参照、その後の9月11日付けで発表された誌上インタビュー において、EU拡大担当委員は、直ちにEUに加盟しうる状況にあるわけではないが、過去2年間におけるトルコの取り組みは、 諸制度がヨーロッパの水準に達しうることを証明しており、EU加盟交渉の開始を完全に否定することはできないと述べた。また、これが完全に否定されれば、トルコの落胆は大きく、致命的な結果をもたらしかねないとしている。さらに、まだまだ改善すべき点が残っているため、加盟交渉は8〜10年継続し、2015年以前の加盟は想定しえないとされる。

 トルコ国内では、依然として拷問が実施されているという人権団体からの批判に関して、Verheugen 委員は、現EU加盟国内でも、かつては拷問による人権侵害が存在していたことを指摘した上で、拷問が国家によるものか(制度的拷問)、また、司法・警察当局による人権侵害があるとすれば、その撲滅にトルコ政府は適切に対処しているかどうかという点について調査し、正しく認識する必要があるとしている。

 さらに、トルコ国民の期待が大きい一方、EU内に懸念や不安、また、冷酷な言動が存することが、最も困難な問題であろうとした上で、EU市民の懸念や不安を取り除くべために、討論会などを実施すべきとしている。また、加盟国政府は、トルコのEU問題についてオープンに議論すべきであり、この点において、ドイツの Schröder 首相や Fischer 外相は模範的であるとしている。


(参照) Süddeutsche Zeitung (Samstagsausgabe) (独語)@ A

(2004年9月11日記)