欧州議会の審問手続において、同性愛は「罪」であり、また、女性は家庭に入って子育てをすべきという趣旨の発言をし、厳しい非難を浴びた
Rocco Buttiglione 氏は (詳しくは こちら)、2004年10月30日、欧州委員候補を辞退する意向を明らかにした。
辞任やその背景について、Buttiglione 氏は、10月30日付けの FAZ 紙のインタビュー において、以下のように語っている。
|
Buttiglione 委員候補 |
批判されている発言について
政治家は自らの考えを正直に発言すべきであるが、私の見解は歪曲された感を否めない。カトリック教上、同性愛は「罪」であるとする発言は、政治的な発言ではなく、同性愛者を差別するものでもない。これはあくまでも個人的な見解であり、国の政策とは無関係である。
カトリック教やローマ法王との関係について
今日の社会において、カトリック教の教義が広く支持されていないのは明らかであるが、キリスト教は、人々の心に深く根付いていることには変わりがない。全ての人には表現の自由が保障されており、真のリベラル派からは、私は正しく理解されている。現ローマー法王とは、彼の就任前より親交があったが、私の政治家としての活動にローマ法王は何ら影響を与えていない。
欧州委員候補の辞退について
EU加盟国には、欧州委員候補を選出する権利が与えられており、イタリアは私を選出したわけであるが、自らの権利の主張は、EUの利益に反する。政治家とは、国民に奉仕する者であり、時として、その犠牲になることもある。
|