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スペイン国旗 スペイン EU最大の利益享受国


 2005年2月20日、スペインでは、欧州憲法条約批准の是非を問う国民投票が実施されたが(参照)、Jo Luis Rodriguez Zapatero 首相は、憲法そのものよりも、欧州統合の重要性を国民に強く訴えていた(参照)。1986年のEU加盟より、スペインは、大きな恩恵を受けてきたが、ドイツの Welt 紙は、国民投票の結果と共に、最大の利益享受国としてのスペインの状況について報じている(参照)。その概要は以下の通りである。


1986年の加盟以降の補助金額は、正味853億ユーロに上る。

高速道路の40%は、EUの資金によって建設されている。

1985年以降、EUの農業支援額は30倍増加している(1985年の2億1000万ユーロより、2004年は64億ユーロに増加)

EU漁業支援の46%はスペインに支給されている(2000〜2006年)

外国からの投資の90%は、他のEU加盟国による。

EUは、年間、30万の雇用創出に貢献している。

EUの奨学金制度を利用し、17万の国民が留学を実現している。

ユーロの導入によってEU加盟国からの旅行客も増えているが、EUからの観光客は全体の87%を占める。



(参照) Die Presse v. 21. Februar 2005 ("EU-Verfassung: Spanier stimmen mit "Ja"")

Die Welt v. 21. Februar 2005 ("Profiteure der Leistungen der Europäischen Union")





(2005年2月21日 記)