ECでは、人(労働者)の移動の自由が保障されているが、他の加盟国に移住した労働者が、そこでは社会保障を受けることができないとすれば、労働者の移動の自由が真に保障されているとは言えない。そのため、加盟国の社会保障制度を調整する必要が生じる。この目的を達成するため、規則が制定され、他の加盟国の国民と自国民の差別の禁止(第3条)や、社会保障請求権の保障について定めている。