2004年4月、南北キプロスの統一に関する国連案は、南キプロス(ギリシャ系キプロス)によって否決され、同国のみがEUに加盟することになったが(参照)、北キプロス(トルコ系キプロス)の孤立化を避けるため、欧州委員会は、2億5900万ユーロの財政支援策を発表した(参照)。しかし、南キプロスの反対により、その実施は見送られてきたが、1億3900万ユーロに規模を縮小し、支援を行うことで妥協が成立した。これを受け、2006年2月27日、EU加盟国外相会議(EU理事会)は、北キプロス(トルコ系キプロス)の財政支援について正式に決定した。なお、トルコ政府はこの一方的な決定を批判し、さらなる経済統合(通商協定の締結)を要請しているとされる(参照)。
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