ブ ッ シ ュ 大 統 領 ス ロ バ キ ア 訪 問 |
2005年2月20日より訪欧中のブッシュ大統領は、2月23日夜、スロバキアの首都ブラスチラバに到着した。先の訪問地、ドイツ・マインツ とは違い、24日には街頭に赴き、市民と直に触れ合う機会も持った(見物に訪れた年配の女性にキスをする光景も見られた(参照))。
5日にわたるヨーロッパ訪問の最終日(2月24日)、ブッシュ大統領は、直接、市民に向かって演説し、世界平和に貢献するこの小国は、世界中の見本であると称えた。米大統領の訪問という名誉に与ったスロバキアは、アメリカ寄りの外交・安全保障政策で知られ、コソボやアフガニスタンにも兵士を派遣しているが、イラク戦争の際には、無条件で米国を支持し、現在でも100名の兵士がイラクに駐留している。その見返りとして、ビザ発給要件の緩和を求める向きも否定できない。なお、1993年にチェコと分離して以来、スロバキアは、Meciar
首相の下、抜本的な制度改革を遂行し、特に、第2次 Dzurinda 内閣が発足した2002年以降は、大規模な経済成長を記録しているため、米系投資家の関心も高い。他方、社会主義を標榜するチェコは経済改革に遅れているが、2005年には、共にEUに加盟している(参照)。
24日の午後、ブッシュ大統領は、ロシアのプーティン大統領とも約2時間半にわたって会談し、ロシアの原子力の安全性、イランの核開発阻止、また、シリア、中東、ウクライナ、北朝鮮問題などについて話し合った。
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