2007年12月、欧州委員会は、現状の1キロ・メートルあたり、約160グラムの二酸化炭素排出量を、2012年までに130グラムに減らすことを自動車メーカーに義務付ける法案を提出した。あるメーカーの新車の平均排出量が130グラムを超える場合、超過1グラムにつき、20ユーロの制裁が科され、メーカーはそれを車台数分払わなければならない。また、上掲の制裁額は、2013年は35ユーロ、2014年は60ユーロ、2015年は90ユーロと増加することになっている。なお、制裁金はEU(EC)の財源となる。技術開発によって制裁額の膨張は避けられると欧州委員会は捉えているが、ドイツの自動車メーカーは、特に、高級車の値段は大幅に上昇し、不利益は消費者に回ってくると批判している。
欧州委員会の提案が法令として施行されるには、EU理事会と欧州議会によって採択される必要がある。
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