EUとの自由貿易地域の設立
前述したように、EFTAは加盟国間の貿易を自由化するため、1960年に設立されたが、この目標は早々に実現された(域内における関税、数量制限およびこれらに相当する措置は、1966年12月31日までに廃止されている)。
70年代に入ると、当時のEEC(現在のEU)との経済統合を目指すようになるが、その重要性は1960年制定のEFTA条約(ストックホルム条約)前文の中でも謳われている。そして、イギリスとデンマークの脱退直前の1972年または1973年、EECと個々のEFTA加盟国間では自由貿易協定が締結された。これにより、ヨーロッパには世界最大規模の自由貿易地域が発足した。
1980年代以降、EFTAを脱退し、EUに加盟する国が増える中、両者間のリンクはさらに強化されるようになったが、1994年1月には、スイスを除くEFTA加盟3ヶ国とEUとの間に、欧州経済領域(European Economic Area (EEA))が設立された(参照)。
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