7月9日の課題


 以下の文章を読み、かっこ内に適語を入れなさい。

1.2020年7月現在、EUには( ア )ヶ国が加盟している。なお、その内、一番最後に加盟したのは、( イ )であるが、( イ )は、第2次世界大戦後、( ウ )によって分断されたヨーロッパの「東側の一員」として、1945年に発足したが、( エ )年に冷戦が崩壊すると、民族対立が再燃し、解体することになった( オ )から独立した国である。
なお、同じく( オ )に属していたスロベニアは、他の東欧諸国とともに、( カ )年5月にEU加盟を実現している。

2. 冷戦終結後に実現した東側諸国のEU加盟を( キ )と呼ぶが、それに伴い、東側諸国、つまり、新加盟国から従来の加盟国に大勢の労働者が流入することが予想された。なお、EU内では、人、厳密には労働者、( ク )、( ケ )、資本の移動の自由が厚く保障されているため、加盟国の国民は職を求め、他の加盟国へ移動し、また、そこで生活することができる。そのため、ドイツ、オーストリア、イギリスといった加盟国は、賃金水準や生活水準が低い新加盟国からの労働者の移住を禁止してはならないが、新加盟国から大量の労働者が移住してくると、労働市場や社会保障制度に悪い影響がでるため、制限することが特別に認められた。ドイツやオーストリアは、この例外を活用したが、イギリスは利用しなかった。そのため、イギリスには新加盟国、特に、ポーランドから大勢の労働者が流入し、イギリス人の仕事を奪うことになった。これが原因となり、イギリスではEUからの脱退を求める国民が増えた。そして、( コ )年6月に実施された国民投票で国民の過半数がEU脱退を支持した。この民意を反映させるべく、イギリス政府はEUからの脱退を重大な政策課題に掲げてEUと交渉し、( サ )年( シ )月、EU脱退を実現させた。

3. 前述したように、EUは人、厳密には労働者の移動の自由を保障しているが、ここでの人ないし労働者とは被雇用者を指す。なお、自営業者であっても、( ス )の移動の自由が保障されているため、他の加盟国に移動し、働くことができる。

4.前述した移動の自由は、経済活動を行う者を対象としているが、それ以外の者、つまり、経済活動を行わない者の移動の自由も( セ )条約に基づき、保障されるようになった。

5.現在、EU内では原則として、パスポート検査を受けることなく、他の加盟国の中に入ることができる。つまり、EU内では国境検査が廃止されている。これは( ソ )によって発展してきた制度であるが、( タ )条約により、EU法体系に取り込まれることになった。なお、この制度はEU加盟国の国民だけではなく、全ての者に適用される。つまり、日本人であれ、いったんEU内に入った者は、原則として、パスポート検査を受けることなく、他の加盟国に移動することができる。

6.2020年2月以降、EU内では新型コロナウィルスに感染する者が増えているが、これは人の移動の自由が保障されていることに基づいている。感染拡大を防ぐため、同年3月、加盟国は国境をまたぐ移動を制限するようになった。

7.上述した点に基づき、いったんEU内に入った者は、他の加盟国へ移動することができるが、2015年8月以降、中東の( チ )からイタリアやギリシアを通じて、ドイツへと向かう難民が増えた。イタリアに上陸し、他のEU加盟国に移動するルートを地中海ルートと呼ぶのに対し、ギリシアを通じて移動するルートを( ツ )と呼ぶ。


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